頑張って書いた初めての論文を雑誌に投稿して約3ヶ月・・・
ようやく返事が返ってきたものの、どうやらmajor revisionというやつになったみたいだけど、ここからどうしたらいいんだろう?
と途方に暮れている論文投稿に慣れていない初心者向けに、
「論文が査読でmajor revisionになった時に何に気をつければ良いか」を3つに絞って解説します。
目次
すぐに論文のreviseに取りかかる(提出期限を守る)
最も重要なことは、すぐに(できれば返事がきた当日から)reviseの作業に取りかかることです。
なぜならmajor revisionは後述するように、やることがたくさんあるにも関わらず、提出期限が3週間後などに設定されていることが多いからです。
英文校正にかける時間も考慮すると実質2週間程度しか無いことになります。
なので返事が来た当日から2週間は、他の仕事は捨てて最優先でrevise作業にあたるつもりで取り組む必要があります。
論文がmajor revisionとなった原因を査読コメントから読み解く
査読コメントにはたくさんの指摘が書かれているはずです。
major revisionといってもminorな内容についての指摘も混在しています。
簡単なminorコメントにばかり回答して満足していてもacceptはされません。
査読コメントの中から特に査読者が重要視している項目(major revisionとなった理由)がどれかを探しましょう。
major revisionとなった理由はおそらく以下の3つのいずれかが要求されているコメントに書かれています。
- 新たな解析を要求
- 新たなデータ収集を要求
- 研究デザインに関する変更を要求
下に行くほど厳しい要求になります。
特に研究デザインに関わるような内容に変更を求められると、研究そのもののやり直しになるので、2-3週間では実現不可能な場合が多いです。
限りなくrejectに近いコメントだと思います。
現実的な対応としては、研究デザインの限界をlimitationに記載し、それによってこの研究から言える結論は限られるというのを十分理解しています、ということを返事に書くという方法もあります。
研究デザインが原因でrejectとなるのであれば、自分の研究の質に対して投稿する雑誌のレベルが高かったということになります。
新たな統計解析やデータ収集に関しては、時間が許す限り査読者の要求に応える努力をしましょう。
査読コメントの全てに回答する
まずmajor revisionに関わる上記3つの要求に回答した上で、minorな内容についても基本は全て回答していくことになります。
minorな内容については全てを査読者の要求通りにする必要はありません。
「理由があってこの表現をしている」、ということが説明できるのであればそれを主張することも可能です。
シンプルに文法や単語の間違いなどを指摘してくれていることもあるので、素直に感謝のコメントを書くことも大切です。
まとめ
論文投稿の初心者向けに査読でmajor revisionとなったときにやるべきことを3つ解説しました。
major revisionはやることが多い割に短い期間で結果を出さなければいけないのでなかなか大変だと思います。
それでもそれを乗り越えてacceptされた時の喜びは大きいです。
ぜひあきらめずに頑張ってください。
もし残念ながらrejectとなってしまった時は、論文が査読でリジェクトされた時にやるべき3つのこと、の記事も参考にしてください。