救急外来や病棟で男性の尿道カテーテルが入らずに困ることってありますよね。
でも早く入れないと今から緊急手術だし、周りからのプレッシャーもすごい・・・
そんな時に看護師さんから尿道カテーテル挿入を頼まれることも多い救急医ですが、僕らも入らない時には泌尿器科の先生にお願いすることもあります(辛いです・・・)。
何度も泌尿器科の先生にお願いしてきた中で学んだ、泌尿器科の先生がいつもされているコツを2つ紹介します。
実際に試してみると入る確率が増えます!
目次
バルーンが入らない時こそ太いカテを使おう!
ついつい尿道カテーテルが入らない時って、細いカテーテルでやってみよう、となりがちですよね。
狭いところを通すには、できるだけ細い方が・・・となる気持ちはよくわかります。
でもこれは全く逆が正解なんです。
16Frとか18Frとかの太めのカテーテルの方がコシがあって入りやすいんです。
入りにくい時こそ太いカテーテル、を試してみましょう。
キシロカインゼリーをシリンジに吸って尿道へ注入する
キシロカインゼリーを10ccのシリンジに吸って尿道高から直接注入します。
そしてしばらくゼリーが溢れてこないように押さえます。
これは単に滑りを良くするだけでなく、キシロカインで尿道の痛みをとってあげることで尿道括約筋の緊張が取れる場合があるのです。
なので鎮痛効果が出るまで5-10分程度待つことも重要です。
まとめ
尿道カテーテルが入りにくい時のすぐできるコツを紹介しました。
どちらもすぐに実践できますし、日常的な手技なので役立つ場面も多いと思います。
これらを試してもどうしても入らない時は無理せずに医師に相談しましょう。