フリーランス医のデメリットととは?時間とお金の両立は難しい

研修医・若手医師

フリーランス医ってなんか自由で良さそうだし、給料もいいみたい・・・

常勤で働くのも疲れたし、自由なフリーランスになってみたい!

なんて思ったこと無いでしょうか?

僕も自分で救急外来のアルバイトを複数かけもちする生活を経験するまではそう思っていたこともありました。

しかし、実際に非常勤勤務で生計を立てるようになってそのデメリットが気になるようになったのです。

フリーランスってなんか良さそうだけど、デメリットってよくわからない。

そんな人はぜひ最後まで読んでほしいと思います。

目次

フリーランス医の最大のデメリットは休んだ分だけ給料が減る事

フリーランス医は良くも悪くも働いた分しか給料が出ません。

だからこそ、自分でスケジュールを自由に組む事ができるという面もあります。

働いた分しか給料が出ないなんて当たり前でしょ?と思うかもしれませんが、もう少し聞いてください。

実際に経験してみると「あ、常勤ならこんな時も給料は出てたんだな」と改めて実感する場面が少なくないのです。

例えば以下のような状況では常勤なら給料が出るのにフリーランス医は無給となります。

常勤なら給与が出て、フリーランスは無給となる状況
  • 学会に参加
  • 夏休みをとる
  • 祝日(外来や手術が無い)
  • 身内の葬式への参加
  • 出張扱いとなる研修への参加

上記以外ににも常勤であれば有給休暇が付与されるため、家族が病気の時などに休む場合なども給与が保証されます。

フリーランス医は勤務しなければどんな理由であっても給与は出ません。

これは当たり前といえば当たり前なのですが、人によってはボディーブローのように効いてくるかもしれません。

実際に僕は学会などで休む時に「1日学会に行くだけでも8万円(日給)マイナスかー、高い参加費だなー」なんて思ってました。

それに日本は祝日が多い国ということもあって、祝日でバイトが休みになってしまい、その分給与が入らないということが毎月のようにあります。

常勤の時は「月曜日は祝日だ、やったー」でしたが、

非常勤になると「月曜日は祝日だ、やったー・・(でも給料は減る)」になるんです。

一方で常勤医は休んでも給与が出る状況がかなりあり、ある意味自由度が高いと考えることもできるな、と僕は思いました。

少なくとも、「フリーランス医って思ってたより楽じゃないな」、というのが正直な気持ちでした。

フリーランス医の最大の魅力は自由、ただし時間をお金に換えるという点は変わらない

フリーランス医の魅力は「自由」です。

勤務の日程や内容をかなり自分の意思で調整する事が可能であり、それは常勤医には無い自由さです。

実際にフリーランス医になって自分のやりたい働き方ができている、幸福度が上がった、という人は少なくありません。

ただし、「時間をお金に換える」という点では常勤医もフリーランス医も同じと考えることもできます。

常勤医は先ほど説明したように、「病院で診療を行っていなくても給与が出る方法がいくつか用意されている」、という点である意味では自由度が高い考えることもできるかもしれません。

ただ常勤医だけをしている時にはあまりこのメリットは意識できないものです(少なくとも僕は気づけませんでした)。

結局どちらの働き方がいいかは、個人の価値観によって変わるということになります(当たり前の結論ですね)。

少なくとも「お金も時間も欲しい場合の最適解」がフリーランス医になることでは無い、というのが僕なりの結論です。

高単価のバイトを効率良く入れ続ける事が出来れば一時的に時間もお金も手に入るかもしれませんが、それは必ずしも再現性が高いとは言えないと思います。

以上参考になれば嬉しいです。

後期研修医で転科しようか悩んでいる人へ【全然問題無いです】

2020年5月14日