悪寒戦慄の定義と菌血症に対する尤度比を解説|血液培養はいつとるか?
悪寒戦慄の定義と菌血症に対する尤度比 悪寒戦慄の定義(悪寒の程度)と、菌血症に対する尤度比は以下の通りです。 「+LR」は陽性尤度比のことで、陽性であった場合にどの程度疾患の可能性が上がるかを示しています。 尤度比って何…
悪寒戦慄の定義と菌血症に対する尤度比 悪寒戦慄の定義(悪寒の程度)と、菌血症に対する尤度比は以下の通りです。 「+LR」は陽性尤度比のことで、陽性であった場合にどの程度疾患の可能性が上がるかを示しています。 尤度比って何…
qSOFAスコアとは 2016年のSSCGガイドラインの改定により敗血症の定義が変わりました(1)。 SOFAスコアはもともとICUの症例の臓器障害を評価するツールとして使われていました。 ただしこれは血液検査の結果やA…
特発性縦隔気腫とは 特発性縦隔気腫は1939年にHammanさんが、“健康な人に何の誘因もなく 発症する縦隔気腫”を特発性縦隔気腫と定義したのが最初のようです(1)。 誘因なく、とありますが実際はいくつかの誘因が知られて…
腰痛のレッドフラッグとは 骨折や悪性腫瘍など危険な腰痛のサインとして「レッドフラッグ」があります。 文献によって項目に若干の違いがありますが、代表的なものを示します。 これらの項目に注意しながら病歴、身体診察を行なってい…
敗血症性ショックで血圧が60台の患者さんが救急外来へ 「輸液を2ルートで全開投与で!」 「先生血圧が上がりません・・・」 輸液で血圧が上がらない敗血症性ショックなどではノルアドレナリンの持続投与が必要になります。 ここで…
救急外来で鑑別疾患をあげるときは、致死的な疾患と頻度が高い疾患をそれぞれ最低3つずつ考えるように、と言われたりすると思います。 胸痛に関しては3つだと足りないです。 5killer chest painと呼ばれる5つの致…
「突然真っ黒いドロッとした便が出ました。」 「便器が真っ赤になるような便が出ました。」 血便と言われたものの実際に直腸診してみると赤とも黒とも言えない暗赤色の便が出ている・・・ こんな時に救急外来でどう考えていけば良いで…
「徐脈といえば循環器内科でペースメーカー」という考えは間違いとは言えないのですが、徐脈の原因が必ずしも心疾患とは限りません。 ここでは徐脈+ショックの鑑別と徐脈の対応の選択肢としてのプロタノールの使い方を解説していきます…
全身倦怠感の鑑別は膨大な数になります。 単なるウイルス感染から悪性腫瘍、内分泌疾患、うつ・・・ 全てを挙げていけばおそらく100を超えるのではないでしょうか? それら全てを時間もリソースも限られた救急外来で診断していくこ…
嘔吐の鑑別の2つの考え方 嘔吐の鑑別は非常に多く、また原因となる臓器も多岐にわたるため、鑑別が抜けやすい症候です。 基本は随伴症状とともに考えるのが鉄則です。 例えば頭痛+嘔吐なら頭蓋内疾患、腹痛+嘔吐なら腹腔内臓器、こ…